2005年 第7回定例観察会(熊井の森)
車を降りると足元にはヒメオドリコソウが咲き乱れ、少し先の屋敷林でオナガ、ツグミ、ヒヨドリが出迎えてくれた。遠くでケーン、ケーンとのどかにキジが鳴いている。林、畑、田んぼ、小川があり、所々に人家もあっていつ来ても心和む里山の風景だ。
歩き始めると、耕されなくなった畑にカキドウシの群落が赤紫色の花をつけていた。杉の木ではアオゲラがピュー、ピューと鳴きながら美しい姿を見せ、反対側の林ではコゲラがドラミングをして自分の存在を懸命にアピールしていた。
畑に活け花に使用するのだろうか珍しい斑入りの麦があった。道端の草むらでは可憐なスミレが咲き、石垣にはアケビの蔓が下がり、実のような形をした暗紫色の雌花を見ることができた。
以前、人家があったといわれる所は日中でも薄暗い竹林に覆われ、さすがにここでは鳥の声を聞くことができなかった。少し開けた所へ出る。田んぼの跡だ。ここも遷移が進み、湿地状の田んぼの跡には大きくなった柳の木が目についた。森の中ではガビチョウが鳴いていた。
森の中へ入ると大きなモミノキの下にモミジイチゴの白い花が恥ずかしそうに下を向いて枝に沿って一列に咲いていた。ここからは石場沼に向けて急な登り坂。若い人は飛ぶように軽快に登って行く。うらやましい。ようやく登りきったところで一息入れていると頭上をオオタカが横切った。動悸を抑えて耳を澄ますと林の中からヤマガラの声が聞こえてきた。ようやく下りとなり、ヤレヤレ。
石場沼の岸近くの水中にヘビがとぐろを巻いているようなヒキガエルの卵塊があった。水の上ではアメンボがぴょん、ぴょんと飛び跳ねていた。
今回は、鳥は期待したほど多くはなかったが、やわらかな春の日差しをいっぱいに浴び、いろいろな花や生き物を見ることができ、春を十分に味わった観察会となった。
開 催:4月10日(日) 天候:晴れ 気温:暖か 風:なし
集 合:7:00 解散:9:45 観察時間:<7:20~9:30>
場 所:熊井の森
参加者:19名
■結果■<28種> アオゲラ アオジ ウグイス エナガ オオタカ オナガ カイツブリ カケス ガビチョウ カワウ キジ キジバト コゲラ シジュウカラ シメ スズメ セグロセキレイ ツグミ ツバメ トビ ハシブトガラス ハシボソガラス ヒバリ ヒヨドリ メジロ ムクドリ モズ ヤマガラ
■その他の観察■
花の咲いていた主な植物:アケビ ウマノアシガタ ウリカエデ カキドウシ カラスノエンドウ カントウタンポポ クサボケ ショカツサイ(ムラサキハナナ) スイバ スミレ セイヨウタンポポ タネツケバナ タチイヌノフグリ タビラコ ツクシ ナズナ ヒサカキ ヒメオドリコソウ ヘビイチゴ ホトケノザ モミジイチゴ ヤマザクラ レンゲ
昆虫および動物:アメンボ ベニシジミ ヒキガエルと卵塊